介護ベッドと電動ベッドの違いと性能|おすすめの選び方を徹底リポート!
1.はじめに
介護ベッドと電動ベッドの大きな違いは用途です。介護は在宅医療や在宅介護に使用するのに対し、電動ベッドは就寝時や起床時に寝起きしやすいことやベッドで映画やテレビを見るなどの生活の充実を目的に作られています。これにより機能やインテリア性が異なってきます。ただ、どちらも使う人の工夫や考え方次第で幅広い使い方ができます。今回は介護ベッドと電動ベッドの違いについて詳しく説明していきます。
2. 介護ベッドと電動ベッドの違いについて
1.電動ベッドとは
電動ベッドはもともとは介護ベッドを含む「電気で動くベッド」全体を指す言葉です。しかし、介護ベッドが発達することによって介護ベッドが電動ベッドと切り離されて呼ばれるようになり、電動ベッドは介護ベッド以外の電動ベッドを指すようになりました。介護ベッド以外の電動ベッドは主にベッドの上で過ごす時間の快適さが追究されており、読書や映画鑑賞などがしやすくなる・より眠りが快適になるなどの目的で使用されることが多いです。また、インテリア性も高いのが特徴です。
モーターの数やベッド全体のサイズ、インテリア性などでお値段が変わってきます。介護ベッドにはないサイズのベッドもあります。体を動かすことが困難な人が使用するベッドとして、柵やテーブルを設置することが可能なベッドもあります。
2.介護ベッドとは
介護ベッドはその名の通り、介護を目的として作られたベッドです。そのため、介護する人と介護を受ける人の「安全」と「介護のしやすさ」に重点を置いて作られています。
介護ベッドを使用する方の多くは、自力で体を起こしたり、体の向きを変えたりすることが難しい方です。介護ベッドはそのような方に起き上がりや体勢変化をのサポートをします。
介護ベッドがあることでベッドから起き上がりやすくなり、立ち上がりやすくもなります。さらに、ひざを曲げたり(※ギャッチ機能)背中を起こしたりして姿勢を変えることで血流が良くなる・食事がしやすくなるというメリットもあります。
もう一点、介護ベッドは介護をする人にとっても非常に便利な機能があります。被介護者を立ち上がらせるときや車いすに移すときなどに、ベッドの高さを変えられる高さ調整機能です。この機能があると介護者の腰への負担を軽減することができます。一般的な電動ベッドにはこの高さ調整機能がない場合があります。また、介護ベッドは食事をベッド上で行うことが想定されているので、テーブルが簡単に取り付けられます。場合によっては落下を防ぐための柵や、立ち上がる際に支えとなる介助バー、移動用のキャスターもつけられます。
3.電動ベッドと介護ベッドの機能の違い
電動ベッドと介護ベッドを機能面の違いから簡単にまとめてみました。(ここでご紹介するのは一般的な観点であり、ベッドによってついている機能はさまざまです。)
電動ベッドにも介護ベッドにも設置されているものの例
- リクライニング機能(背・脚)
- リモコン
- 高さ調整機能
電動ベッドにしか設置されないものの例
- おしゃれなヘッドボード
- リラックスできる幅広いサイズ感
- スマートフォンのワイヤレス充電器
- キャスター
介護ベッドにしか設置されないものの例
- 手すり(グリップ)
- サイドレール
- 食事テーブル(サイドテーブル)
- 体勢転換支援
3. 介護ベッドと電動ベッドのおすすめの選び方
1.介護などに必要な機能のチェック
まずは、介護やリラックスのために必要な機能をチェックしましょう。必要なものがわかるととても選びやすくなります。簡単なチェックリストをご用意しましたのでご活用ください。
電動ベッド・介護ベッドに必要な機能のチェックリスト
- 背あげ機能(リクライニング)
- 脚あげ機能
- 高さ調節機能(昇降機能)
- 背あげと脚あげの独立稼働
- ヘッドアップ機能
- 寝返り支援
- リモコン(有線・無線)
- キャスター
- マット(両面使用・片面使用)
- サイドレール(転落防止柵)
- グリップ(立ち上がり支援バー)
- スマートフォン充電器
- インテリア性の高いデザイン
- ワイドな幅のサイズ感
2.モーターの数と性能
電動ベッド(介護ベッド)は、フレームにモーターが搭載されています。このモーターの数によって、できることが変わります。
モーター1個(1M)のタイプ
背あげ(リクライニング)と脚上げが同時に行われます。
モーター2個(2M)のタイプ
背あげ(リクライニング)と脚上げが独立して調整できます。
モーター3個(3M)のタイプ
背上げ・脚上げの独立調整が可能になるとともに、昇降機能が追加されます。
モーター4個(4M)のタイプ
背上げ・脚上げの独立調整と昇降機能が可能になるとともに、ヘッドアップも可能になります。
3.サイズ幅とインテリアとの調和
ご自宅に電動ベッドを置く場合はインテリア性も気になります。木材を中心としたベッドフレームは落ちつきを与えてくれますし、ゆったりとした幅のサイズ感は安らぎや安眠にも直結します。
お部屋に応じたサイズ感で、くつろぎの一台をお選びください。
4.非課税対象品かどうかを確認
非課税対象品とは
介護ベッドは介護に必要なものとして購入するわけですから、欲しくて購入する品とは本質的に購入意図が異なります。そのため厚生労働省から非課税対象品として認められています。
ただ、全ての介護ベッドが非課税対象品になるわけではありません。非課税対象品として申請する場合には、対象条件をしっかりと確認したうえで購入することが大切です。
また、非課税対象となるのは主にベッド(フレーム)についてです。マットレスを同時購入の場合はマットレスも非課税対象品として認定されますが、別々で購入してしまうと非課税対象品として認められない場合がありますので注意が必要です。
【詳しくはこちら】消費税法施行令第十四条の四の規定に基づき厚生労働大臣が指定する身体障害者用物品及びその修理を定める件
非課税対象品になる条件
・キャスターがついていないもの
厚生労働省の基準には、「キャスターを装着していないもの」という項目があります。もし購入品にキャスターがついていると、キャスター分だけでなく本体やマットレスもすべて課税対象になってしまいます。非課税対象品としてご購入されたい場合は、キャスターを別売りで購入するなどして非課税対象から外れないように注意しましょう。
・サイドレールが装着できるもの
サイドレールとは転落防止のベッド柵のことです。介護ベッドには基本的にベッド柵(サイドレール)が必要なものなので、サイドレールが装着できないベッドは課税対象となります。
・幅が100cm以下のもの
厚生労働省の基準では、「本体の側板の外縁と側板の外縁との幅が100cm以下のもの」という基準があります。この基準を超える幅のものを購入すると課税対象となってしまうので気を付けましょう。
4. まとめ
1.介護ベッドと電動ベッドの違いについて再確認
介護ベッドと電動ベッドの違いはその用途です。介護ベッドは介護する人/受ける人にやさしい作りになっています。それ以外の電動ベッドは主にリラックスや安眠を目的とした用途です。おうちで過ごす時間が増えた今、電動ベッドへの需要は大変増えています。将来介護を受ける可能性がある方にとっても、電動ベッドは大変便利で必要なものです。ご自身の用途に合った電動ベッド(介護ベッド)をお選びください。
2.おすすめの選び方のポイントのまとめ
介護ベッド・電動ベッドを選ぶポイントは、
- 必要な機能をチェックすること
- モーターの数と性能をチェックすること
- サイズとインテリアとの調和をチェックすること
でした。気になる方はぜひ、この項目を重視しながらお選びください。
3.介護ベッドと電動ベッドの選び方で失敗しないために知っておきたいこと
介護ベッドは特に、介護に関して必要な機能が揃っていないと後悔につながります。欲しい機能をチェックして、その機能があるかどうかをしっかりと確認しましょう。特に実際にベッドに寝て、リクライニング機能などのボタン動作を行ってみることは非常に大切です。その際、背上げ機能と脚上げ機能が独立して動くかどうか、昇降機能があるかどうかなどもチェックしておきましょう。
4.見落としがちなマットレスの耐久性
電動ベッドも介護ベッドも、機能やモーターに目が行ってしまいがちですが基本的には寝るための「ベッド」です。特に介護を受けているとベッド上で過ごす時間が必然的に長くなります。汗や湿気を貯めず、通気性を確保できるマットレスはベッド選びに最も大切な視点です。フランスベッドのマットレスは、通気性を確保し、耐久性が高くなるように設計されています。
5. おわりに
1.介護ベッドと電動ベッドは情報を揃えて自分に合ったものを選ぶことが大切
介護ベッドも電動ベッドも、幅広いタイプと性能のものがあります。デザインもインテリア性の高いものや便利なものがたくさんあります。電動ベッドは便利ですが、必要に応じてご自身に合ったものを選ぶことが大切です。
この記事が参考になれば幸いです。
2.フランスベッドで電動ベッドをご購入になる際は、AIDにおまかせください。
フランスベッドで電動ベッドをご購入いただく際は、AIDにぜひおまかせください。
イベントではお客様お一人お一人に合ったベッドをご提案いたしますとともに、特別価格でフランスベッドをご紹介することができます。寝姿勢測定器で理想の寝姿勢を測定いただくことも可能です。
“介護ベッドと電動ベッドの違いと性能|おすすめの選び方を徹底リポート!” に対して1件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。